任天堂・古川社長、部材高騰で価格改定の可能性に言及 中長期の収益次第
任天堂は、メモリなど部材価格の高騰を受けて、ハードウェアの価格改定を検討する可能性があるとの考えを示した。古川俊太郎社長が2027年3月期第2四半期の決算説明会の質疑応答で説明したと、Game*Sparkが11月6日に報じている。販売価格はできるだけ維持する方針だが、中長期で吸収できなければ改定を考慮するという。
この記事のポイント
- 古川社長は、一定のコスト上昇は企業努力で吸収し、維持が難しければ価格改定を考慮すると説明
- ソフトウェアは一律ではなく、個々の価値に見合った価格を個別に決める方針
- 9月末時点の棚卸資産は8,145億円で、前期末の5,398億円から大きく増えた
- ニンテンドースイッチ2は発売から約1年半で普及台数2,500万台を突破
- 第3四半期以降は部材高騰の影響が上期より大きくなる見通しが示された
基本情報
- 発表元
- 任天堂 2027年3月期第2四半期 決算説明会の質疑応答
- 発言者
- 古川俊太郎社長
- 報道日
- 2026年11月6日(Game*Spark)
- 棚卸資産
- 前期末5,398億円から9月末8,145億円に増加
- Switch 2普及
- 発売から約1年半で2,500万台突破
- 価格改定
- 日本は5月、日本以外の地域は9月に実施
古川社長、部材高騰と価格改定の判断基準を説明
Game*Sparkの報道によると、任天堂は2027年3月期第2四半期の決算説明会で、メモリなどの部材価格高騰への対応を質疑応答の中で説明した。古川俊太郎社長は、ハードウェアの製造コストは外部要因によって上がる傾向にあると述べたうえで、まずは生産の効率化などの社内努力で吸収し、残る部分も会社側で負担して「できるだけ販売価格を維持したい」との基本方針を示したという。
一方で、事業全体の収益性を踏まえ、影響が中長期にわたって努力だけでは吸収できず、健全な収益構造を保てないと判断した場合には価格改定を考慮する必要があると説明したとされる。短期的な値上げを示したわけではなく、判断の基準を中長期の収益に置いている点が特徴だ。公式には、具体的な改定時期や金額はまだ示されていない。
ソフトウェアは個別に価格を決める方針、パッケージ版は影響が限定的
ソフトウェアについては、ゲームカードにメモリを使うパッケージ版が部材高騰の影響を受けるものの、ハードウェアと比べれば限定的だと報じられている。古川社長は、個々のソフトの価値に見合った価格を設定するのが基本方針だと説明し、一律に価格を決めるのではなくコンテンツの内容を踏まえて個別に検討する考えを示した。
ソフトの価格はタイトルごとの内容や位置づけによって判断されるため、今回の発言だけでソフト全体の値上げが決まったとはいえない。現時点で、個別タイトルの価格変更は報じられていない。
棚卸資産が大幅増、年末商戦と計画調達が背景に
棚卸資産は前期末の5,398億円から、9月末時点で8,145億円に増えた。古川社長は、年末商戦に向けた製品在庫の積み増しに加え、メモリ部材など原材料の価格高騰、安定的な生産のための計画的な調達が増加の主な要因だと説明したという。
さらに、ニンテンドースイッチ2はハードウェアの単価がこれまでの任天堂のハードより高く、棚卸資産全体の金額を押し上げていると説明された。部材コストの上昇が在庫の金額に表れており、原価の上昇が財務面にも影響し始めていることがうかがえる。
第3四半期以降の部材影響と年末商戦の行方
古川社長は、Switch 2の原材料の調達価格が発売当初より上昇しており、その影響が徐々に表れていると説明した。第3四半期以降は、値上がり後に仕入れた原材料の割合が上期より増えるため、部材価格高騰の影響は上期より大きくなると見込んでいるという。
販売面では、Switch 2が発売から約1年半で普及台数2,500万台を突破したと説明された。日本では5月に価格改定を実施しており、改定前の駆け込み需要があったことから、改定後のセルスルーはいったん落ち着いているとされる。
日本以外の地域では9月に改定を実施した。発表から実施までの間に本体とソフトの同梱商品を投入するなどの施策を取ったため、現時点で改定前後の販売動向に日本ほどの差は見られないという。古川社長は、販売計画の達成にはここから数週間の販売動向が非常に重要だと強調した。
よくある質問
- Q.任天堂のSwitch 2は今後値上げされる可能性がある?
- A.決算説明会では、部材高騰が中長期にわたって吸収できないと判断した場合に価格改定を考慮すると説明された。現時点で新たな改定時期や金額は発表されていない。
- Q.ゲームソフトの価格も上がる可能性はある?
- A.ソフトは一律ではなく、個々の価値に見合った価格を個別に決める方針だと示された。パッケージ版は部材高騰の影響を受けるが、ハードウェアより限定的とされる。
- Q.Switch 2の普及台数はどれくらい?
- A.発売から約1年半で普及台数2,500万台を突破したと、古川俊太郎社長が決算説明会で述べたと報じられている。
出典・参考記事
- Game*Spark任天堂、部材価格高騰で価格改定の可能性に言及―「中長期で吸収できなければ検討」


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