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Steamがリリース前審査を更新、最大12営業日の遅延受け5分間のプレイ確認を必須化

公開 文: SAVEPOINT AIニュースデスク出典: Steam ニュース、AUTOMATON、Game*Spark ほか7媒体
画像: Steam ニュース(元記事より)

Valveは11月4日、Steamでゲームを発売する開発者向けに、リリース前審査のプロセスを更新したと発表しました。審査は通常3〜5日を目標としていますが、現在は最大12営業日かかっています。主な原因は再審査の多さとされ、Steam経由で5分以上プレイした記録やゲームプレイ画像5枚の提出などが、チェックリストに新たに加わりました。

この記事のポイント

  • Valveが11月4日、Steamのリリース前審査プロセスの更新を開発者向けに発表した
  • 通常3〜5日が目標の審査が、現在は最大12営業日かかる状況になっている
  • 申請前7日以内にSteam経由で5分以上ゲームを起動した記録が必須となった
  • ゲームプレイ画像5枚の提出が必須になり、コンセプトアートも分類すれば掲載可能に
  • 今回の更新は再審査を減らすための施策で、生成AI作品への直接的な対策ではない

基本情報

発表元
Valve(Steamの開発者向けアナウンス)
発表日
2026年11月4日
審査目標
通常3〜5日以内
現在の審査
最大12営業日
主な遅延要因
再審査が必要となるタイトルの多さ(Valve説明)
新たな必須項目
Steam経由で5分以上のプレイ、ゲームプレイ画像5枚など

Steamのリリース前審査チェックリストに加わった新項目

Steamで作品を発売するには、ストアページとゲーム本体のビルド(実行ファイル一式)の両方について、Valveの審査を通過する必要があります。開発者は事前に用意されたチェックリストで要件を確認してから申請します。Valveは11月4日、このチェックリストに複数の項目を追加したと発表しました。

最も目立つのは、Steamクライアント経由で5分以上ゲームを実行していることの必須化です。AUTOMATONやGame*Sparkによると、Valveは一度もSteam上で起動されていないビルドが申請されるケースがあると説明しています。実行ファイルを直接起動して問題がなくても、起動オプションやデポ(配信データの単位)の設定など、ユーザー環境で影響する手順が漏れている可能性があるためです。

記録は原則として申請前7日以内のものが対象で、最後のビルドが7日より前の場合は最終アップロード以降のプレイが求められます。プレイするユーザーは開発者本人に限られません。この要件は発表に先立って導入されており、開発者の間ですでに話題になっていました。

このほか、DirectXやVisual C++、.NETなど共通再頒布可能コンポーネントの要否を明示すること、実績やSteamクラウドのセーブが正しく機能するかの確認も加わりました。マルチプレイや対応言語など、ストアに記載した機能がビルドに含まれているかを確かめるリマインダーも表示されます。

スクリーンショット規定は緩和、コンセプトアートも掲載可能に

ストアページ関連では、ゲームプレイとして分類したスクリーンショットを5枚提出することが必須になりました。一方でGame*Sparkは、これを従来ルールの緩和と位置づけています。

Valveは2016年、ストアのスクリーンショット欄に実際のプレイ画像以外を載せることを制限する方針を示していました。コンセプトアートやプリレンダー画像、受賞歴の画像などは、ユーザーが内容を理解する妨げになるという理由です。今回の更新では、適切なカテゴリーを指定すれば、コンセプトアートやゲーム内シネマティックの画像も掲載できるようになります。Game*Sparkは、旧ルールが実際には守られていない例が多かったことが背景にあるとみています。

審査遅延の背景にある申請数の急増と発売延期

Valveによると、ここ数か月でストアページとビルドの審査申請が大幅に増えています。開発者からは、結果が出るまでの時間が読めないことが大きな負担だという声が寄せられていたといいます。Valveは今回の更新を、初回の審査で合格できる作品を増やすための第一歩と説明しています。

実際に発売日へ影響した例もあります。AUTOMATONによると、9月28日に発売予定だった『Japanese Ramen Simulator』は再審査が必要になり、審査チームの混雑もあって延期されました。最終的に発売されたのは10月9日です。

AUTOMATONは、11月19日に『グランド・セフト・オートVI』がPS5とXbox Series X|Sで発売されることにも触れています。同作との競合を避ける動きから9〜10月に新作が集中し、これが審査の混雑に拍車をかけた可能性を指摘しています。

生成AI作品の増加との関係はどう見られているか

海外ではGameSpotやGamesRadar+などが、生成AIで作られた低品質な作品の急増と今回の更新を結びつけて報じています。AUTOMATONは別の記事で、先週のSteam新作が「6分に1本」のペースに達したと伝えました。Steamでは生成AIの使用を開示する作品が急増しており、AIによる開発効率化が申請増の一因ではないかという見方もあります。

ただし、Valveが遅延の原因として挙げているのは再審査の多さのみです。Game*Sparkも、今回の更新は生成AIを使ったゲームへの直接的な対策ではないと整理しています。チェックリストの追加は、開発者側の確認不足による差し戻しを減らすことが狙いだといえます。

今後の注目点は審査期間の短縮効果

今回の施策で、初歩的な不備による再審査がどれだけ減るかが当面の焦点です。Steamで発売を控える開発者にとっては、5分間のプレイ記録や画像の分類といった準備が新たに必要になります。延期のリスクを避けるには、従来より余裕を持った申請スケジュールが求められそうです。

一方でGame*Sparkは、申請数の増加が続けば開発者側の対応だけでは遅延を解消しきれない可能性を指摘しています。審査体制そのものの見直しが必要になるとの見方もあります。Valveが追加の施策を打ち出すかどうかは、現時点では明らかにされていません。

よくある質問

Q.Steamの審査には現在どのくらい時間がかかる?
A.Valveによると、通常は3〜5日以内を目標としていますが、現在は最大12営業日かかる状況です。主な原因は再審査が必要な作品の多さと説明されています。
Q.新たに必須になった「5分間のプレイ」とは?
A.審査申請前の7日以内に、Steamクライアント経由で5分以上ゲームを起動した記録が必要になりました。最後のビルドが7日より前なら、最終アップロード以降のプレイが対象です。
Q.Steamのストアにコンセプトアートを載せてもよくなった?
A.はい。ゲームプレイ画像5枚の提出が必須となる一方、正しいカテゴリーを指定すれば、コンセプトアートやゲーム内シネマティックの画像も掲載できるようになりました。
Q.今回の変更は生成AIゲームへの対策?
A.Valveは遅延の原因を再審査の多さと説明しており、生成AI作品への直接的な対策ではないとみられています。ただし海外メディアは、AI作品の急増との関係を指摘しています。

出典・参考記事

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