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原田勝弘氏がVS Studio設立の理由を語る 「残り1本」の危機感とSNK出資の背景

公開 文: SAVEPOINT AIニュースデスク出典: GamesIndustry.biz
画像: GamesIndustry.biz(元記事より)

『鉄拳』シリーズの顔として知られる原田勝弘氏が、新会社VS Studioを立ち上げた理由を明かしました。11月4日に掲載されたGamesIndustry.bizのインタビューで、開発期間の長期化により「残りのキャリアで作れるのはあと1本かもしれない」と考えたことが転機だったと説明しています。SNKを出資元に選んだ経緯や、ベテラン中心のチーム作りについても語っています。

この記事のポイント

  • 原田勝弘氏は2025年12月、30年以上在籍したバンダイナムコからの退社を発表した
  • VS Studioは格闘ゲームの老舗SNKが資金を出し、原田氏は完全な自治権を保証されていると話す
  • 『鉄拳8』ディレクターの池田幸平氏が2026年8月、ゲームデザイナーとして合流している
  • 中核メンバー10人から人脈で人材が集まり、全員が45歳以上だという
  • AAA開発費は1本500億円規模に達し、リスクを取りにくくなっていると原田氏は指摘した

基本情報

人物
原田勝弘氏(『鉄拳』シリーズの元責任者)
新会社
VS Studio
出資元
SNK
退社発表
2025年12月(バンダイナムコ)
主な合流者
池田幸平氏(『鉄拳8』ディレクター、2026年8月発表)
報道
GamesIndustry.biz(2026年11月4日掲載)

原田勝弘氏がVS Studioを設立した理由

GamesIndustry.bizのインタビューによると、原田氏の退社は特定の出来事がきっかけではありませんでした。50歳が近づくにつれ、日本の一般的な定年である60歳までの約10年をどう使うかを考えるようになったといいます。

かつては年に1本のペースで新作を出せましたが、現在は1作に5年かかることもあります。原田氏は、60歳を迎える頃には『鉄拳』が15作目前後になると思い描いていたものの、実際には残り1本しか作れない計算になると気づき、新しい挑戦を選んだと説明しています。

SNKを選んだ背景とサウジアラビア資本

退社を発表すると、原田氏のもとには多くの誘いが短期間で届いたそうです。その中で決め手となったのが、『餓狼伝説』『ザ・キング・オブ・ファイターズ』やネオジオで知られるSNKでした。

SNKはサウジアラビア資本の傘下にあり、その点には賛否があります。原田氏は同国がEsports World Cupを開催している点に相乗効果を見いだしたほか、皇太子がゲーム好きであることを重視したと話します。交渉中は収益の話はほとんど出ず、ゲームの話題ばかりだったといい、その姿にナムコ創業者の中村雅哉氏を重ねたと振り返っています。

運営面では、VS Studioに完全な自治権と意思決定権が保証されていると原田氏は説明しています。原田氏自身も昔からネオジオのファンだったと語っています。

『鉄拳8』池田幸平氏らベテランが集結

2026年8月には『鉄拳8』のディレクターを務めた池田幸平氏が、ゲームデザイナーとしてVS Studioに加わったことが発表されています。原田氏によれば、ほかにも経験豊富な開発者が複数参加しています。

人材集めは意図したものではなく、最初の10人が知人に声をかける形で自然に広がったそうです。メンバーは全員45歳以上で、原田氏は「経験が本当に重要だ」として、ゲーム開発では年齢がむしろ強みになると述べています。

小規模スタジオならではの変化として、職種を問わず全員でアイデアを出し合う点を挙げています。一方で、販売やマーケティングの力では大手パブリッシャーに大きな差があり、今後の課題だと認めています。

AAA開発費の高騰とインディーの課題

原田氏は業界全体についても見解を示しました。AAAタイトル(大規模予算の作品)は1本あたり500億円規模の開発費がかかる時代になり、AIを使ってもコストは下がっていないと指摘します。その結果、実績のある既存シリーズに頼る傾向が強まっているとの見方です。

インディーゲームについては、かつてに比べてAAAとの品質差は縮まったと評価しています。ただし、Steamで毎週大量の新作が出るため、良い作品が遊ぶ人に見つけられにくいことが新たな課題だと述べています。

欧米で続くレイオフにも触れ、海外の外部開発会社の仕事が減れば日本企業にも影響が及ぶとして、他人事ではないとの認識を示しました。

VS Studioの新作と今後の注目点

今回のインタビューでは、VS Studioが開発している作品のタイトルやジャンル、対応機種、発売時期は明らかにされていません。格闘ゲームになるかどうかも、現時点では発表されていません。

原田氏が「残り1本」と位置づける作品だけに、ベテラン陣がどのような新しい挑戦を形にするかが注目されます。SNKという格闘ゲームの老舗と組んだことで、同社のIPとの関わりがあるのかどうかも、今後の発表で見えてくるとみられます。

よくある質問

Q.原田勝弘氏はなぜバンダイナムコを辞めたの?
A.開発期間が長期化し、定年までに作れるのはあと1本かもしれないと考えたためだと語っています。特定の理由ではなく、新しい道に進む時期だと感じたそうです。
Q.VS Studioの親会社・出資元はどこ?
A.格闘ゲームで知られるSNKが資金を出しています。原田氏は、VS Studioには完全な自治権と意思決定権が保証されていると説明しています。
Q.VS Studioの新作ゲームはいつ発表される?
A.タイトルやジャンル、発売時期などは現時点では発表されていません。
Q.VS Studioには誰が参加している?
A.2026年8月に『鉄拳8』ディレクターの池田幸平氏が加わったことが発表されています。原田氏によると、メンバーは全員45歳以上のベテランです。

出典・参考記事

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