id Software幹部、人員半減のレイオフ後も「順調」と強調 MachineGamesと連携強化
『DOOM』『Quake』で知られるid Softwareの共同スタジオ代表マーティ・ストラットン氏が、大規模なレイオフ後もスタジオは順調だと語りました。GameSpotやEurogamerが11月2〜3日に報じたものです。同社ではMicrosoftのゲーム部門再編により約136人が職を失ったとされます。ストラットン氏は、MachineGamesとの技術面での協力を深めているとも明かしました。
この記事のポイント
- id Softwareのストラットン氏が、人員削減後もスタジオは順調だと述べた
- Xboxの「リセット」で、同社では約136人が職を失ったと報じられている
- ストラットン氏はスタジオの約半数が去ったことを認めつつ、存続できる体制を意識的に整えたと説明
- MachineGamesと技術開発でこれまで以上に密接に連携しているという
- id Softwareの次回作は現時点で明らかにされていない
基本情報
- スタジオ
- id Software(『DOOM』『Quake』の開発元)
- 発言者
- マーティ・ストラットン氏(共同スタジオ代表)
- 削減規模
- 約136人が職を失ったと報道(スタジオの約半数)
- 背景
- Xbox CEOアシャ・シャルマ氏による事業の「リセット」
- 部門全体
- Microsoftのゲーム部門で計3,200人の削減を予定と報道
- 連携先
- MachineGames(スウェーデンのスタジオ)
- 報道日
- 2026年11月2日(Eurogamer)、11月3日(GameSpot)
id Software幹部「順調」発言の中身
IGNの報道を引用したEurogamerとGameSpotによると、id Softwareの共同スタジオ代表マーティ・ストラットン氏は、最近のイベントで記者の質問に答えました。レイオフ後の現状を問われ、ストラットン氏は「我々は順調だ」と答えたといいます。
同氏はレイオフを軽く扱うつもりはないとしたうえで、スタジオの約半数が退社したことを認めました。そのうえで、ゲーム開発とテクノロジー部門の双方で、削減後も十分にやっていける体制を残すよう意図的に取り組んだと説明しています。
Xboxの「リセット」とid Softwareへの影響
今回の人員削減は、Xbox CEOのアシャ・シャルマ氏が今年進めた事業の「リセット」の一環です。報道によると、Microsoftのゲーム部門全体では最終的に3,200人の削減が見込まれ、その多くはまだこれから実施されるとされます。
id SoftwareはMicrosoft傘下のスタジオの中でも特に影響が大きかったとされ、約136人が職を失ったと報じられています。7月の第1弾の削減では、同社の全タイトルを支える自社エンジン「id Tech」の担当者も対象になりました。id Techは、比較的控えめなPCスペックでも高い描画性能を発揮するエンジンとして評価されてきました。
「骨抜きにされた」との見方と社内の反論
レイオフ後、社内外からはid Techのチームが大きく損なわれたとの声が上がりました。同社に残った古参プログラマーのクリス・ヘイズ氏は、半分の人員でこれまでのようなAAAタイトルを作るのは事実上不可能だと述べています。ヘイズ氏は、部署や職能がまるごと失われたとも主張していました。
一方で経営陣は、こうした見方に繰り返し反論しています。もう一人の共同スタジオ代表ヒューゴ・マーティン氏は以前、残ったチームは2016年の『DOOM』を開発していた頃と同じ規模だと説明しました。id Techも健在だと強調しています。今回のストラットン氏の発言も、この流れに沿ったものとみられます。ただし、ヘイズ氏の指摘に直接答えたわけではありません。
MachineGamesとの技術連携が意味するもの
ストラットン氏は、MachineGamesとこれまで以上に密接に協力していることも明かしました。同社はスウェーデンのスタジオで、近年の『Wolfenstein』シリーズや『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』を手がけています。両社はもともと深い協力関係にあり、MachineGamesの作品もid Techを基盤としてきました。
ストラットン氏によると、この技術開発での連携はレイオフより前の今年初めに始まったものだといいます。人員が減ったなかで、グループ内の2スタジオがエンジン開発の力を持ち寄る狙いがあるとみられます。id Tech採用タイトルの品質が今後も保たれるかどうかが焦点になります。
id Softwareの次回作と今後の注目点
id Softwareの次のプロジェクトは、現時点では明らかにされていません。縮小後の体制で、どの規模のタイトルに取り組むのかが注目されます。
MachineGamesは最近、『Wolfenstein』シリーズはまだ終わっていないと述べています。報道では、2017年の『Wolfenstein II: The New Colossus』に続く新作の可能性も指摘されていますが、公式には発表されていません。Microsoftのゲーム部門では今後も削減が続く見通しで、傘下スタジオへの影響を引き続き見ていく必要があります。
よくある質問
- Q.id Softwareではどのくらいの人がレイオフされた?
- A.報道によると約136人が職を失ったとされます。共同スタジオ代表のストラットン氏も、スタジオの約半数が去ったことを認めています。
- Q.id Techエンジンの開発は今後も続く?
- A.経営陣は継続を強調しています。ヒューゴ・マーティン氏はid Techは健在だと述べ、ストラットン氏はMachineGamesと技術開発で連携を深めていると説明しました。
- Q.id Softwareの次回作は発表されている?
- A.現時点では発表されていません。次のプロジェクトの内容や時期は明らかになっていません。
- Q.今回のレイオフの原因は?
- A.Xbox CEOアシャ・シャルマ氏が進める事業の「リセット」の一環です。Microsoftのゲーム部門全体で3,200人の削減が予定されていると報じられています。

